臨床検査科
診療科によっては日常的に使われる検査が限られていますが、複数の診療科で使われているように併せていくと様々な検査があります。そして診断や治療の評価を行っていくために、一般的に基準値として使われている数値の中には、病態識別値やカッットオフ値などが混在しています。病気の診断や治療の評価のために検査を有効に活用し、その精度を保ち、かつ国内のどの病院でも同じ結果が得られるように標準化が常になされています。
検査を有効に活用し、その結果を正しく評価していけるように研究している診療科です。
- 健康診断を受けてある検査に異常があったが、どうすべきか
- 数値が基準値を超えているけどそれは問題なのかわからない
- ある病気が心配、どのような検査を受けるべきか
例えば、うつ病と診断されていた方の健康診断でCPKという筋肉由来の酵素が高かったのですが、筋肉痛からと放置されていて、調べたら甲状腺機能低下と判りました。甲状腺の治療を行った結果、うつ傾向はなく、元気になられました。またたとえ基準値内であっても昨年と比較して数値が増えてきていることなどで、病気の診断につながることもあります。病院で受けた検査結果は是非、捨ててしまわないで、疑問に感じた時には相談してください。
一般的に医療機関で行われている健康診断も行っています。
- 労働安全規則に準じた健康診断 【費用等詳細(PDF:96KB)】
雇いれ時健康診断・定期健康診断・特定業務従事者の健康診断 - 特定健康調査(特定健診)、後期高齢者健康調査、生保受給者健康調査、 肺がん検診、大腸がん検診、肝炎ウイルス検診 【費用等詳細(PDF:110KB)】、川口市国保以外の特定健康調査
当院では後期高齢者健康調査施行時にご希望の方には認知症のスクリーニング検査も行っております。簡単に受けられる認知機能評価です。現在、不安のない方も毎年受けることで、ご自身の変化を早期に気づき、予防や将来の人生設計に役立てることができます。検診受診の際に受付にて希望確認の用紙をお渡ししますので、ご希望の方はチェックをしてください。
上記以外にご自身で選択できる健診(簡易ドッグ)も行っております。
- 高齢者対象健康状態把握健診 【費用等詳細(PDF:97KB)】
特定健診の検査内容が生活習慣病の早期診断を目的としており、ご高齢者の現在の健康状態の把握と今後の生活に十分活かしきれていない状況です。
ご高齢の方の予備能(造血、栄養など)評価が必要です。また筋肉量が減ってきた場合には、従来の腎機能検査では正しく評価されません。クレアチニンに変わってシスタチンCの測定が重要です。
各種腫瘍マーカー、骨塩定量、認知機能評価などとご自身に必要なものを選択して組み合わせて検査が可能です。選択がむずかしいと思われる場合には、診察の際にご質問のうえ、選択が可能です。 - 胃がんリスク検診 【費用等詳細(PDF:97KB)】
内視鏡検査や胃のバリウム検査が苦手な人は、採血検査で胃がんのリスクを評価できます。
今後の胃の検査方法を決めることが可能です。 - アルコール負担度検診 【費用等詳細(PDF:97KB)】
飲酒量の多い方にお勧めです。肝臓への影響、尿酸値、膵臓への影響、脂質や血糖代謝への影響、造血能への影響など採血・尿検査でわかり得る検査を網羅しています。 - 感染症スクリーニング検診 【費用等詳細(PDF:97KB)】
輸血や血液製剤使用歴があるが、検査フォローをされていない方、性感染症(肝炎ウイルス、梅毒、HIV)のスクリーニング検査です。 - 当日わかる迅速肝機能チェック 【費用等詳細(PDF:97KB)】
仕事に追われ病院をなかなか受診できない。アルコールや薬の内服に起因する肝機能障害が心配。
採血して院内で迅速検査を行い、結果がでましたら、すぐにご説明いたします。帰宅途中に検査が可能です。
検診は幾つかのパターンを用意しておりますが、追加で行いたい採血等の検査項目がありましたらご相談ください。
担当医師: | 臨床検査認定医 |
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クリニックで行った採血検査結果は、検査結果一覧表のみのものとスマホに検査結果を取り込み、その記録を残せる検査結果用紙があります。
以下は後者の検査結果用紙です。
- QRコードをスキャンするだけで簡単に記録できます
- いつでもどこでも見やすい検査結果画面(震災時にも活用できます)
- 検査項目の解説付きです
- 検査値をグラフ化することでその推移が一目瞭然です
活用方法として、かがやきニュース「検査結果をスマホに取り込み、健康管理」(平成28年12月8日)をご参照ください。