高尿酸血症(痛風)

尿酸のもととなるプリン体は、プリン体骨格を持つ生体物質のこと、尿酸がそれらの最終代謝物質です。プリンはDNA、RNAと言った核酸にも含まれる重要な物資です。プリンヌクレオチドであるアデノシンとグアノシンを分解する際、中間体及び反応を得て、両方とも尿酸となり尿へ排出されます。尿酸は尿素ほど水溶性が高くないため、排泄にも限度があり、血液中の尿酸の濃度が増えると高尿酸血症となります。

プリン体とその代謝経路

人の体内における尿酸プールは、男性で約700〜1,700mg、女性で550mgから700mmgと言われています。細胞が壊れること、新規に合成される、食事に含まれるプリン体などで、1日700〜800mgの尿酸が尿酸プールに新たに流入してきます。そしてそれとほぼ同じ量が、日々体外に流出していきます。体外には約70%が腎臓から排出されています。

高尿酸血症は生活習慣病である要因が最も多いと言われています。内臓脂肪の蓄積と血清尿酸値との間には正の相関関係が認められ、食事療法で体重を減らすことで、尿酸値が下がります。内臓脂肪型肥満は、インスリン抵抗性に伴う高インスリン血症が、尿中への尿酸排泄を低下させます。ただし、急激なダイエットは危険です。急なダイエットで脂肪内のリパーゼが活性化され、血中脂肪酸が増加し、ATP産生やケトン体産生の結果、尿酸の産生や再吸収を促進することになります。
一般にビールはプリン体が多いことが知られています。しかし、実はアルコール摂取にともない、アデニンの分解が促進され、尿酸が多く産生されます。同時に過剰のアルコール摂取は、尿酸排泄低下も招くことが判っています。

高尿酸血症の病型分類

高尿酸血症が高血圧に関与し、脳心血管死の独立したリスクであることも判ってきました。
(参照:痛風でないからと高い尿酸値放置は危険)
「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」における治療方針に準拠して治療を行っていきます。

高尿酸血症の治療方針

 

治療

食事が基本となり、過食を控えて標準体重を心掛けましょう。
プリン体の多い食事は控えて、十分な飲水を心がけましょう。
飲酒量としては、日本酒1合、ビールは500ml、ウイスキー60ml程度として、休肝日を週2日以上は設けましょう。1日に勧めらるプリン体は400mg程度です。

食品100g中のプリン体量

運動

日頃気をつけていても、忘年会や送別会など、飲酒量が増えることがあります。
痛風発作が起きる2日前のプリン体摂取量が850mg未満を1とすると、2倍のプリン体摂取で発作が1.4倍、4倍の摂取で4.8倍の発作の再発リスクが上昇します。

急に関節の痛む、痛風発作、中には他の関節炎と間際らしいものもあります。
スコア化して予測する方法もあります。下記のスコアが8点以上の場合は、8割以上目の前で起きている関節痛が痛風によるものと言えます。

痛風診断予測

食事に気をつけて、ここ最近は尿酸値、低いのに痛風発作が起きたという経験のある人もいると思います。
実は関節内に溜まった尿酸の結晶が消失するのには尿酸値が正常にコントロールされていても、2年以上かかります。
また痛風発作中に血清尿酸値を測定すると炎症性サイトカインの影響で尿酸の排泄亢進がおきて、低くでることがよくあります。

尿酸値4.2mg/dl

 

痛風発作時の治療

痛風発作・初発関節炎の好発部位

 

高尿酸血症の薬物療法

高尿酸血症の病型によって、尿酸生成抑制薬もしくは尿酸排泄促進薬を用いることでより効率的に効果が期待できる。ただし、中等度以上の腎障害(腎臓のろ過率が30未満)、尿路結石の既往や合併や痛風結節が高度な場合は、尿酸生成抑制薬を選択します。また尿酸排泄促進薬を用いる際には、尿のpHを6〜6.5に保つために尿アルカリ薬を併用します。また1日の尿量を2000ml以上確保することが望まれます。

高尿酸血症治療薬

尿酸値を急に低下させると組織中の尿酸が、尿酸プールに移動することで発作が誘発されます。したがってはじめは慎重に維持量の約1/3〜1/2量から開始し、数か月かけてゆっくりと6.0mg/dl以下を目標にします。
降圧剤であるロサルタンは、軽度ですが尿酸排泄促進、尿pH上昇を併せ持つため、尿酸値の高めの高血圧患者に使うことができます。

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