検査結果をスマホに取り込み、健康管理
病院で検査をしてもその結果は診察の時に聞くだけ、しばらく経つと何が悪かったのかもわからない。お金を捨てる以上にもったいないことです。検査結果を記録し、その検査値の動きを見ることは、隠れている病気の診断につながります。
Aさんは肝機能検査であるASTやALTの3か月後の値の上昇(共に基準値内にもかかわらず)
で、初期のC型肝炎の感染が判明したのです。
Bさんの場合は、血色素やヘマトクリットと言った貧血の指標である検査値の低下と並行して、腎機能の指標であるクレアチニンが上昇しており、最終的に腎性貧血の診断に至ったのです。
クリニックでは専用アプリをダウンロードできる検査結果をお渡しします。
日々の検査結果を取り込み、ご自身の体の中で起きている状態を検査記録からも読み取れる「検査の通帳」を作って、是非活用してください。
データが積み重なることで、グラフ化して体の中でのできごとが一目瞭然になることもあります。
病院からもらった検査用紙、中には1枚、1枚を閉じて、ファイルにしている方もおられるかと思います。より検査の値の動きが判りやすく、さらには地震などの災害時にも手元にあるスマホで、検査記録から過去の病状を読み取り、治療に活かすことができます。せっかく受けた検査、病院任せにせず、自ら記録して将来を考えて活用していきましょう。
平成28年12月8日