今年は早めに健診・ワクチンを受けましょう
ようやく新型コロナウイルス感染への緊急事態宣言解除となりました。ただし解除後も人の動きに乗じて、クラスター感染が散発している状況です。体内に静かにそして長く、生存するウイルスであるがゆえに認められる自然な現象と言えます。ヨーロッパや日本をはじめとするアジアで一旦、落ち着きつつありますが、ブラジルをはじめとする中南米、ロシアでの感染拡大が勢いを増している状況です。
新型だけに予想のつきにくい拡がり方もあり得ますが、そもそものコロナウイルスは冬から春にかけて流行する性質があります。
従って、本当の意味での第2波はこの冬を想定して、万全の準備を進めていくことが肝心です。
日頃から感じている体の不調は,先送りせずに医療機関を受診して、必要な検査などは受けておきましょう。
例年の特定健康調査・がん検診・定期健康診断なども、まだ終了期限や職場への提出期限まで時間があるからと後回しにせず、早めに受けましょう。
その結果、見つけられた異常に関しても速やかに治療を開始して、今冬は極力体調を整えた元気な免疫力をもって、迎えられるようにしましょう。
新型コロナウイルスによる肺炎では、インフルエンザウイルス感染と違い、肺炎球菌などの細菌性肺炎の合併は少ないことが判っています。しかしインフルエンザの流行と重なって、両方のウイルスの合併感染も起こりえます。実際に今回、新型コロナウイルとインフルエンザウイルスの両方に罹患されていたケースが報告されています。
例年のインフルエンザウイルスワクチン、そして65歳以上で肺炎球菌ワクチンを接種されていない方は肺炎球菌ワクチンも早めに接種されることをお勧めいたします。
令和2年6月1日