予防のための頭痛体操知っていますか?
梅雨を迎えて,天候の悪い日が続きます。天候に左右されやすい片頭痛ですが,ストレスや生理,睡眠不足などがきっかけでも起きることがあります。頭痛を起こしにくくする「頭痛体操」を知っていますか?日本頭痛学会で勧めている1日2分の頭痛体操を紹介します。
まず,体操のコツは「首を動かさないこと」,首すなわち頸椎を軸として腕や肩を動かすことを意識しましょう。頸椎を軸にその周りのインナーマッスル,コアーマスルが左右交互に回ることで,筋肉をほぐします。
「腕を振る体操」:正面を向き,頭は動かさず,首を固定して,腕の力を抜いて両肩を大きく回しましょう。
頭をずっと支えている首の筋肉が固くなることが,頭痛を起こしやすくする原因となります。首を支えているインナーマッスのストレッチをしましょう。
「肩を回す体操」:肘を軽く曲げて,肩を前後にまわします。前に回すときは,リュックサックを背負う感じ,後ろに回すときは服を脱ぐ感じでやりましょう。
「オフィスでもできる体操」:仕事中には体操はできないと決めつけないで,仕事の合間に椅子に座ったままでやりましょう。座ったまま,両足をそろえ,顔は正面を向けてっ固定して,肩を交互に前に突き出すよう体をまわします。
日頃から筋肉をほぐし脳の痛みの調節系にも良い刺激を送りましょう。
少しでも消炎鎮痛薬やトリプタンなどの片頭痛薬の使用回数を減らし,頭痛に悩む頻度を少なくしましょう。
令和1年6月10日