高脂血症の薬で糖尿病になる?

高脂血症の薬で糖尿病になる?ほんと?実は高脂血症の薬でもっともよく使われているスタチンという薬で糖尿病発症リスクが高くなることが判っています。

フィンランド住民8,949名の疾病発症の疫学調査の結果、スタチン内服者は内服していない人と比較して46%も発症リスクが高いことが報告されています。アトルバスタチンなどの薬で内服量が多くなると、さらに発症リスクが高くなります。

高脂血症薬(スタチン)内服による糖尿病発症への影響

スタチンという薬は体内のコレステロール産生を抑制するために、HMG-CoA還元酵素の働きを阻害します。この酵素は「HMG-CoA」を「メバロン酸」に変換するときに働くものです。したがって、酵素が阻害されることで、その上位のアセチルCoAが過剰になり、その結果、その前の段階の「ピルビン酸」へ変換されてくる糖代謝の解糖系にまで影響が及んでしまう可能性が推察されます。

高脂血症薬(スタチン)と糖代謝の関係

またスタチンによって、インスリン(血糖をさげる膵臓から分泌されるホルモン)の分泌低下やインスリンの感受性の低下(インスリンが効きにくくなる)が起きている可能性も指摘されています。では、スタチンは飲むべきではないか?高脂血症による冠動脈疾患による死亡リスクはスタチンの内服で抑えられることも事実です。結論を言うと、血糖に影響しないスタチンを適切な量、内服すべきです。例えば、狭心症や梗塞などの既往がなく、糖尿病などの合併症もない人が、健診でLDL200を指摘されたとします。年齢や喫煙等も評価したうえで治療目標値を160未満とした場合、(200−160)÷200=20%下げればよいのです。

各種高脂血症薬の特徴

スタチンの中でもストロングではないスタンダードの範疇で、かつ血糖値を上げないプラバスタチン20mg/日を使います。平均LDL低下率は−26%に該当するので、目標値は達成できます。もし、ストロングスタチンを使う時は、やはり血糖に影響しないピタバスタチンを選択します。どちらも複数の薬を飲んでいる人でも、薬物相互作用がなく使いやすい薬です。

平成28年5月24日

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