介護を始める前に考えて,"年をとるとは"

認知症の患者さんの家族から、「私から言っても聞いてくれないんです。先生から手を出さいように言ってください。」と頼まれたことがあります。また施設の介護スタッフが,「夕食後、寝ないで部屋からでてくるんです。眠れる薬を出してください。」と来られることもあります。
自らの生活行動にまじめになりすぎて、その価値観を一方通行で押し付けていないでしょうか?
介護を始める前にまずは「年をとる」ことについて、一度はじっくり考えてみましょう。ひとは誰しも必ず年をとります。当たり前のことですが、むろん他人事ではありません。

年をとるということ、それは

年を重ねることで、視力や聴力が低下するばかりか、体力、そして気力も低下しがちです。過去の経験だけでは解決できない問題にぶつかります。そこで挑戦をあきらめ、保守的になる傾向があります。
そこに追い打ちをかけるのが、度重なる喪失体験です。退職、友人らとの死別、そして家庭における「家長」「主婦」と言った役割にも終焉を迎えていくのです。

度重なる喪失体験・消えた希望

さらに家族の中でももっとも環境の変化への適応力が弱い高齢者が、新たな住み家へ移ることを余儀なくされていくのが現実です。
希望を持てず、うつ状態の中、誇りという盾を掲げ、一人で既に決められた道を歩んでいくことになるのです。

孤独を道連れに、選択できない道のりへ

まず、介護にあたり、解決を急がず高齢者のこれまでの人生に耳を傾けましょう。寄り添ってあげることで、少しでも盾を下ろし、心を開いてくれたら、一緒に考えてあげましょう。医療者、介護者、そして家族の誰一人、 まだ経験をしたことのない 「年齢体験」、それに 直面しているのが目の前の高齢者であることを肝に銘じて、敬意を持って診療や介護を行っていかなければなりません。

平成30年8月2日

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