花粉シーズン到来!あなたは大丈夫?
ここ数日、鼻汁、目のかゆみを感じて外来に来られる患者さんがいます。いよいよ花粉シーズンの始まりです。2月5日現在で埼玉南部にて既に花粉が飛んでいることが、日本気象株式会社の「花粉なび」からもわかります。
現在はインフルエンザなどの風邪症状を発症している方も多く、今まで花粉症を発症したことがない人も、自分が花粉症なのか迷う人もいると思います。花粉症かどうか、自分で推測するフローチャートがあります。鼻汁、くしゃみなどの鼻炎症状や目のかゆみ、発熱の有無などから、簡単に花粉症かどうかの確率を推定できます。
ただしこのフローチャートはあくまで目安です。もし花粉症の場合、症状がひどくなる前に症状発現に関与する物質を薬でブロックすることで、日常生活への影響を少なくすることができます。早めにクリニックを受診しましょう。
今年の花粉飛散予想はどうでしょうか?全国的には昨年を上回ると、主に西日本で多くなるようです。平成28年11月下旬から12月にかけての埼玉県内45か所でのスギ雄花の調査からは、県内の飛散状況は昨年より若干少ない予想です。
とは言ってもこの飛散減少量を体感できるかどうかは疑問です。昨年同様の対策はしておくべきでしょう。また昨年、花粉症で苦しんだ方は、早めに適切な治療を受けましょう(参考:かがやきニュース 平成28年1月14日)。
現在、手軽に花粉症の飲み薬や点鼻薬を薬局で買うことができます。ただしそこには落とし穴があります(参考:かがやきニュース 平成28年2月22日)。鼻づまり症状が出る人は、花粉症状発現前から、鼻粘膜の肥厚を抑えるロイコトリエン拮抗薬の内服を始めましょう。市販の内服薬1種類で症状が抑えきれない人は、自己判断はせずに是非ご相談ください。
平成29年2月6日