認知症になる人増加傾向! 高血圧高値・変動注意

久山町、ここは日本全体の年齢・職業分布に近似しているために全国モデルとして、生活習慣病を含めた研究の対象となります。 この地域の昭和60年から平成17年にかけて認知症有病率が増加しています。さらに国立社会保障・人口問題研究所によれば、今後その割合は増加の一途です。

骨粗しょう症の年代別有病率

この現象は高齢化だけでは十分に説明できず、この間の増加には生活習慣病が大きく関与していると言われています。糖尿病の人が認知症になりやすいことは、「血糖コントロール重要!認知症予防(2016年6月7日ニュース)」で触れました。今回は高血圧に着目してみます。
血圧が高い人、高齢者ではありません、中年の人、働き盛りの時期に血圧がしっかりコントロールされていないことが問題です。同じく久山町研究において、中年期に血圧が160/100mmHg以上で過ごした人たちの脳血管性認知症発症の相対的危険度は、正常の人の約10倍にも及びます。

血圧高い人、脳血管性認知症に注意

また血圧変動が激しいほど、血管障害を来しやすく、認知症も進行しやすいという報告があります。血圧に関してはしっかりと降圧目標をたて、さらには1日の血圧変動にも注意が必要です。

血管障害が認知機能低下を招く

オリンピック過剰興奮は危ない!24時間血圧が重要(2016年7月1日ニュース)」に例にあげているモーニングサージ型の高血圧では、脳卒中の発症が白衣高血圧の数倍以上であることも判っています。

高血圧のタイプ別の脳卒中リスク

診察室での血圧測定以上に家庭血圧が重要なことは言うまでもありませんが、1日の血圧変動が知らぬ間に血管障害を招き、脳血管障害を、さらには将来の認知症発症にも影響しています。
ご自身の1日の血圧変動、その結果、血管にダメージを与えていませんか?

平成28年10月3日

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