花粉症、鼻づまりに市販の点鼻薬連用は危険

花粉症シーズン突入です。予報によれば飛散する量は例年並みで、飛散するピークは2月下旬です。かがやきニュース (平成28年1月14日)で触れたように、症状がでる前から抗ヒスタミン剤であらかじめヒスタミン受容体をブロックできていれば症状は軽く済みます。早めに医療機関を受診しましょう。鼻づまりなどの症状が強くなって、市販の点鼻薬を使っている人がいますが、添付文書中の「・・・日使用しても改善がないときは中止して医師の診察をうけましょう。」を厳守されていますか?

この時期、ドラッグストアなどには特設コーナーが設けられ、‘鼻づまりに速効性’をうたい文句にいくつもの点鼻薬が競い合うように置かれています。これらには血管収縮剤である「ナファゾリン」「テトラヒドロゾリン」「オキシメタゾリン」が含まれています。

含有量も医療機関から処方される医薬品と同等のものが大半を占めています。これらの成分はどれも血管の平滑筋に働いて、血管を収縮させます。

鼻の粘膜の内側に多くの血管(海面静脈叢)があり、その血管が拡張することで腫れが生じて、 鼻がつまります。血管収縮剤を使うことで血管が細くなり、腫れがひいて症状が改善します。

ただし、この効果は一過性です。血管を拡張させていく要因となるヒスタミンなどの化学物質を上手くコントロールしないと、時間が経つとまた血管が拡張し、鼻がつまります。だからと言ってこの成分が入った点鼻薬を長期にわたって連用すると、海面静脈叢の血管以外の箇所が肥厚してきて、鼻がつまる薬剤性鼻炎(肥厚性鼻炎)を起こしてしまいます。場合によっては「粘膜下下鼻甲介骨切除術」が必要になります。    

血管収縮剤入りの市販の点鼻薬は、図に乗せているもの以外にもあります。買うときには成分もしっかりと確認しましょう。

抗ヒスタミン剤やその他の化学物質を抑える薬を上手に使い、必要に応じてステロイド点鼻薬を併用すれば鼻づまりはひどくならずにコントロールできます。医療機関でも症状がひどくて仕方がないとき、短期間限定で処方する血管収縮剤入り点鼻薬です。くれぐれも安易に購入して、数日間以上使い続けることは控えましょう。

平成28年2月22日

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